ミナミヌマエビの飼育は極論を言えば水槽と水があれば可能です。
ですが水草を用意するメリットが全くないわけではありません。
むしろ食料にもなり、酸素の供給源にもなり、濾過装置の代わりにもなりといった八面六臂の活躍をするので準備することをお勧めします。
そこで今回はミナミヌマエビの飼育に適した水草を中心に紹介していきたいと思います。
ミナミヌマエビと水草の必要性について
ミナミヌマエビに限った話ではありませんがエビは基本的にどこかにしがみついて生息しています。
魚と違って遊泳能力が低いので水中を泳ぎ回るといったことをほとんどしません。
また、自然界でも弱いほうの生物なのですぐに魚に食べられてしまうことから、退化したともいえるでしょう。
魚からしてみれば反撃する力も弱く、動きも遅いので格好の餌という訳です。
そのような生き物ですので限定的な環境である水槽の中で飼育する場合、足場や隠れ家となる水草がない状態は非常にストレスを感じる環境と言えるでしょう。
水草の種類について
ミナミヌマエビ専用といった水草は存在しませんがおすすめの水草はいくつかあるので紹介します。
まずマツモという種類の水草です。
マツモは浮草と呼ばれ水面に浮かぶ水草ですので特にレイアウトにこだわる必要もありません。
また夏場は格好の繁殖場所となるので大繁殖を助ける道具にもなるでしょう。
短所としてはマツモ自体の繁殖力もすごいので水槽の手入れが大変になりやすいということです。
その他にはホテイアオイと呼ばれる水草があります。
ホテイアオイは根が良く茂り、隠れ家や足場となりやすいという特徴があります。
また、稚エビの餌となる植物性の餌も豊富ですので、稚エビの生存率を高めてくれる貴重な水草となります。
このように水草の種類と特性を把握できればエビたちをより長生きさせ、楽に飼うことが出来るようになります。
また過剰に繁殖してしまってもマツモより除去するのが簡単になりますので手入れの面でもおすすめと言えるでしょう。
まとめ
水草の便利さが伝わったでしょうか?
このようにエビは水草が水槽にあることによって活動の水準が引きあがります。
なくてももちろん大丈夫ですがあることによって得られる恩恵も大きいのでよく検討してから導入してみましょう。